世界的ベストセラーの「バビロン大富豪の教え」の漫画を読みましたので、大切な部分を掻い摘んで、ご紹介したいと思います。※ネタバレがありますので、ご注意ください。
教えの基本:7つの道具と5つの法則
貧しい家に育った主人公のバンシルは、大富豪のアルカドにお金持ちになる方法を聞きにいきます。アルカドは次の7つの道具を教えてくれます。
<7つの道具>
- 収入の1/10を貯金する
- 欲望に優先順位をつける
- 貯えた金を働かせよ
- 危険や点滴から金を堅守せよ
- より良きところに住め
- 今日から未来の生活に備えよ
- 自分こそを最大の資本にせよ
アルカドはバンシルに、目の前にある金貨と知恵とはどちらの方が大切かを尋ねます。
知恵の方が大切だと答えるバンシルに、アルカドは金貨の入った袋と、知恵の入った袋を渡し、知恵の方が大切だと言うことを証明するよう旅に出します。
旅から帰ってくる条件は、袋に入った金貨を倍にすること。知恵の袋は、金貨が底をついた際に初めて開けて良いとのルールです。
旅に出て金貨の袋が底をついたとき、バンシルは知恵の袋を開けます。
知恵の袋には、以下のことが書いてありました。
<5つの法則>
- 家族と自分の将来のために収入の1/10以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう
- 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば、黄金は懸命に働くことだろう
- 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳をかたむける持ち主からは、黄金が離れることはないだろう
- 自分が理解していない商い、あるいは、黄金の防護に秀でた者が否定する商いに投資をしてしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
- 非現実的な利益を出そうとしたり、謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を盲信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう
この5つの法則を心に刻み、バンシルは事業を成功させました。金貨は3倍以上になり、アルカドの元へ帰って、知恵によって金貨を増やしたことを証明しました。
その他の大事な教え
以下、帰ってきたバンシルのその後のストーリーの中から、私が大切だと思う点をピックアップしました。
- 守るべき者の屈強な壁となれ
バビロンがアッシリアに襲われた際、アルカドがバンシルを庇って命を落とすことになります。死ぬ直前にアルカドがバンシルに伝えたことが、「守るべき者の屈強な壁となれ」です。「守りたいもの」を持つことで自分を成長させてくれる礎となり、何度でも戦えると説いています。 - 恩を返す
アルカドが命を落とし、両親も亡くしたバンシルは、生きる意味を見失ってしまいます。そんな中、金貸のダバシアから、自分に何かを与えてくれた人への恩返しをしたいのであれば、働くよう叱咤されます。これを機にバンシルは懸命に働き、師であるアルカドや自分を育ててくれた両親への恩返しとしてバビロンの繁栄に力を注いでいきます。 - 感謝される仕事をする
借金まみれになったバンシルは仕事を懸命にこなし、誰かに喜んでもらうことを第一に考えて働いた結果、お金は後からついてくることを体験しました。その結果、「お金はおまけ」という境地に至ります。
感想
さらっと読めてしまうボリュームで、シンプルかつ端的に富を得るための方法や考え方を教えてくれている内容だったと思います。
私は、7つの道具のうち、「欲望に順位をつける」が最も印象に残っています。
現代社会は、SNSなどを通じていつでも最新情報を取り入れることができます。これによって、あれが欲しい、これが欲しい、という現象に陥りがちですが、本当に自分が「必要なもの」は何なのかを考えて、欲望に順位をつけることが富を得る近道になるのだと気付かされたように思います。
バンシルのように素直で努力を惜しまず、知恵を使って真っ直ぐに生きていければ、お金だけではない豊かさを手に入れられるのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか。今日から行動していきましょう!
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